HOME > 養成研修【その2:演習】 > 演習はどんなことをするの?
ホームヘルパーの講義で、福祉やケアについての基礎知識を学んだ後は、いよいよ演習の授業が始まります。演習では、受講生がペアになり、ホームヘルパーと利用者の役を交互に行いながら、シーツ交換、体位交換、衣服の着脱、食事の介助、車椅子の使い方、移乗の方法などを練習します。また、実技ができない入浴の介助や清拭などは、ビデオを見て、イメージトレーニングなどをします。
講義で、基本的実技の方法を学んでいても、実際に行ってみると、なかなか思うようにできなかったりします。「できないから仕方ない」と諦めることのないよう、また、「これくらいで大丈夫だろう」といった曖昧な気持ちで行うことのないようにしましょう。もし、失敗をしたり、うまくいかなかったりしても、何度か練習するうちに、コツがつかめるようになるものです。
実技の練習は、この後、現場での実習を行う上でも、とても大切な授業となります。実習では、見学する場面が多いかもしれませんが、実際に食事の介助、車椅子の介助、排泄の介助などを手伝うこともあります。いざという時に、慌てないよう、実技の授業では、しっかり練習して、頭だけではなく、体で覚えるようにしましょう。
ここでは、それぞれの演習の内容の簡単な解説と具体的に学ぶことについて紹介します。
| シーツ交換 | 受講生同士がペアになり、利用者が寝ている状態、そうでない場合のシーツ交換の練習を行います。 ①寝具の意義と選び方について。 高齢者にとって快適な寝具の状態や環境をについて学びます。 ②べッドメイキングの方法 手順にそって、指導に従い練習します。 ③臥床状態でのシーツ交換 (利用者が寝ている状態でのシーツ交換) 手順にそって、指導者に従い練習します。 |
| 体位交換 | 受講生同士がペアとなり、体位交換の練習を行います。 ①床ずれを予防するための体位交換 ②補助マットの活用方法 ③片側麻痺の人の場合の方法 |
| 食事介助(ビデオ等) | ビデオで実際の食事介助の方法を見た後、受講生らがペアとなり、持参した弁当で食事介助の方法を学びます。 ①食欲と食欲不振 ②摂食、咀嚼、嚥下障害について ③食事のケア ④障がいに応じた食事介助 |
| 口腔ケア(ビデオ等) | ビデオを見て、口腔ケアの方法を学びます。実技として行うスクールもあるかもしれませんが、私の場合はありませんでした。 ①身体を清潔にする意義 ②口腔ケアの方法 べッド上の座位で行う場合 舌苔のふき取り方 義歯の人の場合の手入れの方法 |
| 緊急時の対応(ビデオ等) | ビデオを見た後、受講生同士がペアとなり、包帯や三角巾などを使い、骨折時、頭のケガをした場合の手当ての練習を行います。 心肺蘇生は、実際に専用の人形を使用し、練習をします。 ①緊急時の対応に必要な基礎知識 ②通常発生しやすい緊急事態 ③救急法実施上の一般的な注意 骨折時の手当て、異物除去の方法、人口呼吸、心臓マッサージ、意識消失時の対応 |
| 車いす(ビデオ等) | ビデオを見た後、グループに分かれて、車いすに実際に乗ったり、おしてみたりします。平坦な場所だけではないので、教室内に簡単なスロープ、でこぼこの道を作り、練習を行います。 べッドから車いすへの移乗は、受講生同士ペアで行いますが、腰を痛めやすいので、慎重に行うことが大切かと思います。 ①車いすへの移乗等の介護 準備⇒立ち上がり⇒腰掛け ②起き上がりの介助方法 |
| 排泄介助(ビデオ等) | ビデオを見た後、紙おむつが配られ、受講生がペアになり、オムツの交換の方法を学びます。 ①排尿の仕組み ②排便の仕組み ③排泄障がいによる身体的、心理的、社会的影響 ④排泄の意義と排泄のケアの原則 ⑤便秘の予防と便秘時のケア |
| 清拭・手浴・足浴 | 私が受講した所では、実技は行われませんでしたが、どのような効果があり、どのような方法で行うかを学びました。 ①身体の清潔方法 全身清拭の方法、手浴、足浴の方法、陰部清拭の方法 |
| 衣服の着脱 | 受講生同士、ペアになり、実際に寝巻きやパジャマなどの着脱の練習をします。 ①衣服着脱の介護に必要な基礎知識 衣服着脱の意義、衣類の選択と素材、 衣服着脱の介護 ②衣服着脱の援助方法 和服の場合、パジャマの場合 |
| 入浴・洗髪(ビデオ等) | ビデオで入浴介助の方法などを見た後、受講生の中から、代表で、洗髪する人とされる人を決めて、ほかの受講生は見学する形で行われました。 ①入浴の介護に必要な基礎知識 入浴の必要性と生理的変化、入浴時に起こりやすい事故 ②入浴時の援助方法 麻痺のある人の入浴、寝たきり状態にある人の入浴方法、シャワー浴の介助 |
| 介護事例検討 | 介護の様々な事例をあげて、どうすれば解決できるかをグループで討論。後、全体発表を行い、各意見に対し、担当の先生から指導を受けました。 ①高齢者介護の特徴と留意点 1人暮らしの高齢者への対応 寝たきりの高齢者と家族の対応 痴呆高齢者への対応 高齢者の骨折への対応 ②障がい者介護の特徴と留意点 進行性障がいのある人への対応 精神障がい者への対応 障がいのある夫婦への援助 聴覚障がい者への対応 視覚障がい者への対応 知的障がい者への対応 ※すべて、概要、援助経過、現在の状況を学びます。 |
| レクレーション体験学習 | 高齢者でも楽しめるゲームや遊びについて、受講生が、意見を出し合い、実際に行ったり、遠足などのプラン作成をするなどをしました。 ①楽しむことで心の交流を図る ②コミュニケーション技術 |
