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実習前に学んでおくこと

実習前に学んでおいた方がよいことは、講義・演習で学んだ内容を、テキストを活用して再確認しておくことです。特に、座学では、「福祉理念とケアサービスの意義」、「サービス提供の基本視点」、「サービス利用者の理解」、「共感的理解と基本態度の形成」、「生活援助に関する知識とサービス方法」などを、しっかり把握しておけば、現場でのケアサービスの意義、ホームヘルパーとしてどうあるべきか、サービス利用者の気持ちなどが、より理解しやすいと思います。

特に、演習の場合、「寝具の整え方、体位交換」、「車椅子での移動、歩行介助」、「衣服の着脱、入浴の介助、身体清拭」、「排泄、尿失禁介助、食事介助、口腔の清潔」、「洗髪、手浴、足浴、緊急時に対応」、すべてに関して、一通りマスター、若しくは、その手順を頭に入れておきたいものです。

実習生ですから、実際、現場では見学することが多いと思います。そのとき、ただ、見ているだけではなく、職員が行う介護や介助の方法を、頭の中で一緒に行うようイメージトレーニングをするとよいでしょう。私の場合、施設では、歩行介助、食事介助、入浴後の爪きり、お話相手を、デイザービスでは、車椅子の移動、歩行介助、食事介助、レクレーション、そして、同行訪問では、掃除、洗濯、食事作りを実際に体験させてもらいました。


実技の演習で、歩行介助も車椅子の移動も練習しましたが、現場では、緊張のあまり、スムーズにできず、正直焦りました。演習での実技練習は、同じ受講生と交互に行うため、当たり前ですが、高齢者の方とは全くケースは異なります。散歩での歩行介助をしたときも、高齢者の方の歩幅にあわせて歩きましたが、想像した以上に、ゆっくりと歩かなければならないのだなと感じました。

車椅子の移動も、高齢者の体型や身体症状によって、そのコツが異なるようで、職員の方に教えていただきながら体験しましたが、なかなか上手にできませんでした。もし失敗したらケガをさせてしまう可能性もあるため、自ら積極的にできなかったように思います。

施設での食事の介助は、私が、実技の演習で学んだとおり、高齢者のペースでスプーンを口に運んでいると、「食事の時間内に終わらないでしょ!」と職員がスプーンをとりあげ、高齢者の口の中に無理矢理どんどん押し込みました。

 

咀しゃくが衰えている高齢者ですから、次から次へと口の中に入れられても飲み込めるはずがありません。ほとんど口から流れて出ていました。それを当たり前のように行う職員の姿を見て、とても悲しくなりました。

 

こんな施設は、ほかにはないと思うので、この話は、あまり参考になりませんが、本来の介護の現場であってはならないこと…と頭の隅にでも入れておいていただけたらと思います。

また、他にも知っておいたほうがよいこととして、自分が行く施設やデイザービスの場所、行き方(交通機関)、規模、高齢者の数、スタッフの数、又、施設の理念をホームページなどで確認しておくとよいでしょう。また、施設やデイサービスでの服装の指示、エプロンや筆記具(実習中、メモすることがあります)、昼食などが必要かどうかなどの確認をします。制服のある施設は別ですが、私の行った施設では、スポーツウェアを着用している職員が多かったように感じました。

一般的に食事の介助をする際、エプロンは必要になります。汚れてもよいように、替えのエプロンを持参するとよいかもしれません。同行訪問では、エプロンは勿論必要でしたが、ほかに、靴下を余分に用意するように指示がありました。実際、現場に行ってみたところ、お宅にもよりますが、かなり古い家であったり、汚れがたまっていたり、2階の部屋は全く手付かずで、大掃除並の掃除をしたりと様々です。私の場合、1件目のお宅を訪問した時点で、靴下は真っ黒になってしまいました。同行した先輩ヘルパーの方から、「仕事用として、安い靴下を何足も用意しておくとよいかも」とアドバイスを受けました。

ここでは、実習前に学んでおいた方がよいこと、知っておいた方が良いことについて、お話させていただきましたが、いくら前もって学んでおいても、やはり現場で学ぶことの大きさにはかないません。「演習での実技はうまくできたのに…」、「思うようにできず、注意ばかりされてしまった」ということもあるかと思います。でも、全く落胆する必要はありません。実習では、演習では学びきれない部分を経験をしたり、実際の現場を肌で感じて学ぶ場なのです。自信を持って臨んでください。