実習は、「特別養護老人ホーム」や「老人保健施設」といった施設や「デイサービス(通所介護事業所)」に赴いて、介護の現場を見学したり、食事や排泄といった介助を手伝ったりします。また、同行訪問では、ベテランホームヘルパーと一緒に高齢者のお宅へ訪問し、必要な介護を行います。
「特別養護老人ホーム」は「老人保健施設」とは内容的に全く異なる施設で、「特養」(特別養護老人ホームの略)の場合、要介護の高い人から入所可能となっており、入浴、排泄、食事等の介護、機能訓練、健康の管理などを行い、入所者にとって、生活の場であり、人生の終焉の場となることもあります。一方、「老人保健施設」(老健と略されることもあります)は、入所期間が原則3ヶ月で、帰宅を可能にするためのリハビリテーションを行う施設となっています。
私を含め、同じ受講生らは、市内にある「特養」へ実習に行きましたが、「老健」への実習はありませんでした。「特養」では、要介護のかなり高い人もいらっしゃるので、介助などを手伝う際、緊張する場面もあるかもしれません。しかしながら、施設の担当者も、実習生である私たちにリスクのある業務を無理にさせることはないので、安心して実習に臨んでよいかと思います。「習ったとおりにしているのに、うまくいかない…」などど悩んでしまう人もいるようですが、講義や演習の授業で、いくら学んでも、実技の練習がパーフェクトでも、現場は現場です。なにより、現場での介護が、どのように行われているのか?を自分の目で見て肌で感じ、しっかりと把握してくることが大切だと思います。
デイサービスセンター(通所介護事業所)は、要介護・要支援者等を対象としており、施設内で入浴、食事の提供、日常生活に関する相談や助言、健康状態の確認などの日常生活上の世話及び機能訓練(レクレーションや体操など)を行う日帰り施設です。「特養」ほど、要介護の高い人は少ないものの、車椅子や歩行介助が必要な方は、多くいらっしゃいます。何かを取りにいくときや、トイレにいく場合も、「大丈夫、自分でできるから」と話される方もいますが、目を離さないよう、そっと付き添うようにします。
講義でも学んだように、「自立支援」と「個人の尊厳の尊重」を思い出して行動するとよいでしょう。デイザービスへ通所される方は、1人で行動できる方が多いようです。とはいえ、何か起こってからでは遅すぎます。私の感想としては、一人一人の高齢者に対し、常に細かな気配りと目配りを行うことが大切なのではと感じました。
「同行訪問」では、同行してくださるベテランホームヘルパーの方の指示に従い、実習を行います。私が訪問したお宅では、食事作り、洗濯、掃除といった生活介助だけでした。ベテランホームヘルパーさんから「訪問宅の高齢者に何をしてもらいたいか?をお聞きし、テキパキと効率よく業務をこなすことがポイント。訪問する際は、元気に挨拶をすることが大切」とのアドバイスをいただきました。
